長野県の紅葉は、標高2,000m級の山岳エリアなら9月下旬から、軽井沢のような高原エリアなら11月上旬まで、地域によって見頃が1ヶ月以上ズレます。つまり長野は、行くタイミングとエリアの組み合わせ次第で紅葉シーズンを長く楽しめる県だということです。
今回は東信・中信・北信・南信、それぞれのエリアから紅葉と一緒に泊まりたい宿を7軒まとめました(中信は上高地・乗鞍高原・木曽路の3エリア、南信は駒ヶ根・阿智村の2エリアを含めていま
す)。
こんな人に読んでほしい
- 秋の長野旅行を検討していて、エリア選びから迷っている人
- 標高の高いエリアの紅葉を、混雑が本格化する前に見ておきたい人
- 温泉・秘境・宿場町など、宿ごとに違う体験を求めている人
①星のや軽井沢|東信・軽井沢(見頃:10月中旬〜11月上旬)
標高約1,000mの軽井沢は、長野の紅葉エリアのなかでは見頃が遅めです。星のや軽井沢に併設された星野温泉「トンボの湯」は1915年開湯、加水なしの源泉かけ流しで「美肌の湯」として知られています。軽井沢野鳥の森に抱かれた立地で、紅葉した森ごと湯に浸かりに行けるのが魅力です。
- エリア:軽井沢(東信)
- 特徴:1915年開湯の源泉かけ流し温泉、軽井沢野鳥の森に隣接
②上高地温泉ホテル|中信・上高地(見頃:10月上旬〜中旬)
標高約1,500mの上高地は、通年マイカー規制がかかる特別なエリアです。上高地温泉ホテルには焼岳と穂高連峰を望む大きな露天風呂が2つあり、源泉が絶え間なく湧き続けています。営業は例年11月までの季節限定で、冬は閉山します。
- エリア:上高地(中信)
- 注意点:マイカー乗り入れ不可(新島々駅からバス)。営業は例年11月まで
- 特徴:焼岳・穂高連峰を望む2つの露天風呂
③休暇村乗鞍高原|中信・乗鞍高原(見頃:10月中旬〜下旬)
上高地と同じ乗鞍岳エリアですが、こちらはアクセスしやすさと安心感のある休暇村チェーン。標高約1,600mは全国の休暇村のなかでも最高所です。地下1,300mから湧く「安曇乗鞍温泉」は無色透明のカルシウム・マグネシウム泉で、ガラス張りの内湯と星空を望む露天風呂があります。最寄りコンビニまで車で約45分という立地が、静けさの証拠でもあります。
- エリア:乗鞍高原(中信)
- 特徴:標高約1,600m(全国の休暇村最高所)、安曇乗鞍温泉の星空露天風呂
④上林ホテル仙壽閣|北信・上林温泉(地獄谷野猿公苑の最寄り温泉地)(見頃:10月中旬前後)
「温泉に入るサル」で世界的に有名な地獄谷野猿公苑は、宿泊とサル見物を切り分けて考えるのがおすすめです。公苑に一番近い温泉地が上林温泉で、そのなかの一軒「上林ホテル仙壽閣」は昭和初期創業。毎分720リットルという豊富な源泉が壁を伝って流れ込む大浴場が名物です。
宿から地獄谷野猿公苑までは遊歩道を歩いて約30分。日中はサル見物とハイキング、宿では紅葉と一緒に静かな湯につかる、という組み合わせができます。
- エリア:上林温泉(北信・志賀高原)
- 特徴:地獄谷野猿公苑の最寄り温泉地、昭和初期創業、毎分720リットルの源泉が伝う大浴場
- アクセス:宿から地獄谷野猿公苑まで遊歩道徒歩約30分
⑤御宿伊勢屋|中信・木曽路・奈良井宿(見頃:10月中旬〜下旬)
木曽11宿のなかで最も標高が高く、日本最長・約1kmの宿場町として「奈良井千軒」と謳われた奈良井宿。御宿伊勢屋は江戸時代に建てられた築200年の母屋をそのまま使った宿で、木曽の食材を使った郷土料理も味わえます。紅葉した宿場町の町並みに、泊まって溶け込めるのが魅力です。
- エリア:奈良井宿(中信・木曽路)
- 特徴:築200年の母屋がそのまま宿、日本最長の宿場町
⑥ホテル千畳敷|南信・駒ヶ根(見頃:9月下旬〜10月上旬)
中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイの山頂駅(標高2,612m)に直結した、全16室の日本一高い場所にあるホテルです。長野の紅葉のなかでも見頃が最も早いエリアの一つで、例年9月下旬〜10月上旬がピーク。目の前に千畳敷カールの紅葉が広がる、他にはない立地です。
ただし全16室と部屋数が少なく、予約は6ヶ月前の月初9時受付開始という争奪戦。予約サイトは楽天トラベルの取り扱いがなく、公式予約センター(0265-83-3844)・JTB・じゃらんのいずれかからになります。狙うなら早めの準備が必須です。
- エリア:駒ヶ根(南信)
- 特徴:標高2,612m、ロープウェイ山頂駅直結、日本一高い場所にあるホテル
- 予約:公式予約センター・JTB・じゃらん(楽天トラベルの取り扱いなし)、6ヶ月前の月初9時受付開始
⑦石苔亭いしだ|南信・阿智村・昼神温泉(星空は通年、紅葉は10月中旬〜下旬)
長野の南端、阿智村は環境省実施の全国星空継続観察で「星が最も輝いて観える場所」全国1位に選ばれたエリアです。南信最大の温泉郷・昼神温泉にある「石苔亭いしだ」は、1000坪の敷地に全17室という数寄屋造りの宿。部屋に露天風呂が付いたプランもあり、湯につかりながら星空を眺められます。
村では標高1,400mまでゴンドラで上がる「天空の楽園 日本一の星空ナイトツアー」も通年開催されているので、宿と合わせて星空観賞を目的地にすることもできます。
- エリア:昼神温泉・阿智村(南信)
- 特徴:環境省認定「星が最も輝いて観える場所」全国1位、1000坪に全17室の数寄屋造り、部屋付き露天風呂プランあり
- 周辺:標高1,400mまでゴンドラで上がる星空ナイトツアー(通年開催)
エリアで見頃をずらせるのが、長野の紅葉の強み
- – 9月下旬〜10月上旬:千畳敷カール(南信)
- 10月上旬〜中旬:上高地(中信)
- 10月中旬前後:志賀高原(北信)
- 10月中旬〜下旬:乗鞍高原(中信)
- 10月中旬〜下旬:奈良井宿(中信)
- 10月中旬〜下旬:昼神温泉・阿智村(南信、星空は通年)
- 10月中旬〜11月上旬:軽井沢(東信)
早い時期に高地へ、遅い時期に高原へと組み合わせれば、9月末から11月上旬まで紅葉を追いかけられます。
まとめ:標高差で選ぶ、長野の紅葉宿7選
- ①星のや軽井沢:東信、1915年開湯の源泉かけ流し温泉
- ②上高地温泉ホテル:中信、マイカー規制の秘境で穂高連峰を望む露天
- ③休暇村乗鞍高原:中信、全国の休暇村最高所(標高約1,600m)で星空露天
- ④上林ホテル仙壽閣:北信、地獄谷野猿公苑の最寄り温泉地、毎分720リットルの源泉
- ⑤御宿伊勢屋:中信、日本最長の宿場町に築200年の母屋がそのまま宿
- ⑥ホテル千畳敷:南信、日本一高い場所にあるホテル、見頃は全国屈指の早さ
- ⑦石苔亭いしだ:南信、環境省認定「日本一の星空」エリアの数寄屋造りの宿
長野は標高差が大きいぶん、行くタイミングとエリアの組み合わせ次第で紅葉を長く楽しめます。気になった宿があれば、早めにチェックしてみてください。

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