「レトロな赤れんが倉庫」「絶景タワー」「戦争の記憶を伝える記念館」「軍港をめぐる遊覧船」——舞鶴(京都府舞鶴市)を調べていると、こんな全然ジャンルの違うスポットが並んで出てきます。
正直、最初は「見どころが多い街なんだな」くらいにしか思っていませんでした。でも調べていくうちに、これ全部が1本の歴史でつながっていることに気づいて、素直に鳥肌が立ちました。
こんな人に読んでほしい
- 京都・大阪から日帰りできる観光地を探している人
- 「なんとなく良さそう」で終わらず、知れば知るほど面白い場所に行きたい人
- レトロ建築・絶景・歴史、いろんな楽しみ方を1日で味わいたい人
すべての始まりは、1901年の舞鶴鎮守府
舞鶴湾は、複雑に入り組んだリアス式海岸が天然の良港をつくっている地形です。この地形に目をつけた明治政府は1901年(明治34年)、日本海側の拠点として「舞鶴鎮守府」を開庁。舞鶴は一気に軍港の街になりました。
つまり、舞鶴のあらゆる観光スポットのスタート地点は、この「地形」と「1901年」にあります。
五老スカイタワーで、まず地形そのものを見る
まず訪れたいのが、標高301mの五老ヶ岳に立つ五老スカイタワー。海抜325mの展望室からは、リアス式海岸の舞鶴湾と市街地を360度パノラマで一望できます。この眺めは「近畿百景第1位」に選ばれたことも。
ここから見える入り組んだ海岸線こそが、舞鶴が軍港に選ばれた理由そのもの。まず全体像を掴んでから他のスポットを回ると、点と点のつながりがより見えてきます。
- 料金:大人300円/小中学生150円
- 営業時間:4〜11月は平日9:00〜19:00・土日祝9:00〜21:00、12〜3月は9:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)
- アクセス:JR西舞鶴駅から京都交通バスで約10分
赤れんがパークは、海軍が建てた「本物の軍需倉庫」
舞鶴鎮守府の開庁にあわせて、明治34年〜大正9年(1901〜1921年)にかけて建てられたのが、武器や弾薬を保管するための倉庫群。これが現在の舞鶴赤れんがパークです。
全12棟のうち8棟が国の重要文化財に指定されていて、旧海軍施設としてほかの関連施設とあわせて日本遺産にも認定されています。レトロな街並みとして写真映えする裏に、こういう歴史があったんです。
なお、赤れんがパーク周辺の第1〜第3駐車場は2025年7月1日から有料化されています舞鶴市公式サイト。
さらに2026年6月26日〜2027年1月20日(予定)は、園路整備工事のため第1駐車場(パーク内)の一部区画が使えません。工事は平日9時〜17時のみですが、この期間は駐車場が混雑しやすいとのことで、公式では市役所前駐車場(第2駐車場)か東体育館前駐車場(第3駐車場)の利用がすすめられています舞鶴赤れんがパーク公式。行く前にチェックしておくと安心です。
## 軍港めぐりクルーズで見るのは、「今も現役」の海軍の姿
赤れんがパークが「かつての海軍」なら、「まいづる軍港めぐりクルーズ」で見られるのは「今の海軍」です。舞鶴湾には現在も海上自衛隊の基地があり、護衛艦や造船所を海上から間近に眺められる約30分の遊覧船ツアーが人気です。
WEB予約は乗船日の90日前〜前日15:00まで受付。当日券は赤れんが博物館内で9:00から販売され、乗船便の出航20分前まで購入できます。土日祝・GW・お盆期間中心の運航のため、平日に訪れる場合は事前に[公式サイト]で運航日を確認しておくのが確実です。
## 引揚記念館は、同じ港が果たしたもう一つの役割
そして舞鶴のもう一つの顔が「引揚港」です。戦後、満州・シベリア・朝鮮半島などから日本へ戻る人たちを受け入れる港として、1958年までの間に66万人もの引揚者が舞鶴に上陸しました。
これができたのも、もとは海軍基地として整備されていた港湾インフラがあったから。[舞鶴引揚記念館]には、当時の引揚者の記録や資料が収蔵されていて、2015年にはユネスコ「世界記憶遺産」にも登録されています(建造物などが対象の「世界遺産」とは別のプログラムです)。
- 料金:大人400円/学生150円(市内在住・在学の学生は無料)
- 営業時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
- 定休日:毎週水曜(祝日の場合は翌平日)、12月29日〜1月1日
まとめ:点だったスポットが、1本の線になる街
すべての起点は1901年、地形を見込んで開庁した舞鶴鎮守府
五老スカイタワーでその地形を一望し、赤れんがパークで「かつての海軍」を、軍港めぐりクルーズで「今の海軍」を見る
引揚記念館は、同じ港湾インフラが戦後66万人を受け入れた記録(世界記憶遺産)
赤れんがパーク周辺駐車場は2025年7月から有料化。2027年1月まで工事で第1駐車場が一部使えないので、第2・第3駐車場も候補に
軍港めぐりは運航日の事前確認を
バラバラに見えていたスポットが、実は125年間続く1つの物語だったと知ってから回ると、舞鶴の見え方がまったく変わってきます。京都・大阪から日帰りできる距離感で、この街の物語をたどってみてください。

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